この本は、「大切な人に贈りたい本」として、年間ベストセラー6年連続トップ10入りしている人気書です。
僕が初めて自分で購入した自己啓発本です。
父の誕生日の時に父に宛てて贈ったこともあります。
僕自身、自分の人生の行き先や当時の生活に悩んでいた時に読むことができて、読んだ後とても気持ちが楽になり、その後の僕の生活や行動に非常に影響を与えてくれた本です。
今でも僕の中で、自分の気持ちのベースになっていると思います。
この本の中では、「全ての悩みは対人関係の悩み」だったり、「承認欲求の否定」だったり、「共同体感覚」など、いくつものパワーワードが出てきますが、その中でも、僕が感銘を受けた
「課題の分離」
という部分について語りたいと思います。
課題の分離
対人関係で悩みや怒りを感じた時、
それは誰の問題なのか
を明確にし、相手がどう感じてどう思うかは「相手の課題である」という風に考えるということです。
怒りの感情や悩みの原因はどこにある?と考えてみた時、2層も3層も掘り下げて考えてみると「対人関係」に行き着くもので、自分が何かを決断し、行動しようとする時にブレーキをかけるのは「他者の反応」ではないかなと。
なぜこうあるべきなのにこうしてくれない
周りからはこう思われるかもしれない
極端な言い方をすれば、世界に自分1人しか存在しなければ、一切の悩みや怒りは生まれないだろうということです。
僕の場合、
自分で本当に必要と感じていないけど、他者の期待に応えなければ
とか
嫌な顔をされたくないから本質的なこと以外のことを仕方なくやる
とか、そんな決断をしてしまった時にはナイーブになってしまいます。
しかし、怒りや憤りを感じる時は、他人の考えに干渉しようとしている時なのかなと思います。
ですから、誰の課題なのかをしっかりと明確にして、
これをどう思っているかは相手の問題である
と割り切ることが大切だということです。
人の感情は自分にはコントロールできるものではありませんし、コントロールしようとすること自体がおこがましいものですから。
小括
非常に短的にまとめてしまいましたが、
僕自身もそうですが、自分が正しいと思った事をこなした時に
「失敗したかな?」
「嫌な思いさせてしまったかな?」
「怒らせてしまったかな?」
とかって思い、人の顔色を伺ったり、
相手の反応が自分の意図していないもの
だった時に、憤りを感じて、ぶちぶち文句を言ってしまうことが多いかと思います。
ただ、相手がどう感じてどう思うかは、あくまで
相手の課題である
という考え方の仕組みをもっていられれば、とても生き易く、楽になったということは事実だったので、ピックアップして記事にさせてもらいました。
この本には、もっと魅力的な内容が詰まっています。
文章の構成も、哲学者と青年が一対一で語り合う話し言葉で構成されていて、非常に読みやすいものです。
この手の本を初めて読むという方にもオススメの本です。
もっとこの本の魅力について、もっと深く紹介したいと思っていますので、機会があれば第二段として記事にしたいと思っています。
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