以前も取り上げた題材なのですが、メンタルで休職した人への職場復帰支援について少々。
引用:ストレスチェッカー
職場でメンタルを病んで休職に入った人がいた場合、どのようにアプローチするか。
大抵の職場では、自らが何かアプローチしようと思う人はほとんどいません。
声をかけるなど、何か直接的な関与をすることに少々抵抗感のようなものがあるのでしょうか。
そして当事者は噂の種になってしまいます。
「同じ環境でいても耐えている人がいる」とか「あの人は精神的に弱いから」とか。
実は当事者が一番恐れているのは、そういった「周りからの視線や評判」だったりします。
仕事場での生産性を考えたときに、病んでいる人がいれば治ってもらうことが一番いいに決まっています。
困っている人には優しくとか、そんな善行を求めるというような話ではありません。
冷たい言い方をすれば、職場組織のために、仕事の目的を達成するためにも、病んでいる人には治ってもらうことが職場にとっては最善のはずです。
目的を達成するために自分ができる仕事はやるという動機でも良いと思います。
当事者からすれば、声をかけられるだけで「味方」という認識が生まれます。
皆が温かい接し方をするだけで、職場に戻ろうかな、という前向きな意識が芽生えます。
腫れ物に触るような距離を置いた対応をすれば、当事者は敏感に察知して自責の念が一層強まります。
そして職場のトップであれば、チームでメンタルを病んで休んだ人がいれば、積極的に職員に周知させるべきだと思います。
「メンタルを病んで休職することは恥ずかしいことだ」という認識があるから「このことはできるだけ隠してあげよう」という誤った判断になり、そのことについて上役が何も語らなければ人員が欠けて迷惑を被っている人も、当事者への不平不満が募ります。
明らかに人員が一人減った職場で、他のチームメイトが知らないという話にはなりません。
上役が変に隠すから、皆もメンタルで休職することが「恥ずかしいこと」という意識になってしまい、そして会社としての隠し事となって、その人の噂話に飽きてしまえば、チームにとっても他人事となっていってしまいます。
トップがしっかりとチームに事情を説明して「連絡できる人は声をかけてあげよう」とか「職場復帰できる環境を皆で作りましょう」などとひと声をかけるだけで、当事者意識が芽生えて皆の意識は変わるはずです。
出来そうでいて、意外と出来ていないことではないかと思います。
メンタルヘルスマネジメント検定のテキストにもそんなことが書いてありました。
最近職場で似たようなことがあって考えさせられたので語言化してみました。
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