競馬の魅力の話

競馬

 競馬はギャンブルです。
 お金をかけて儲けたいっていう人の遊びです。
でも、
 競馬はロマンだ
ともいいます。
 どういうことなのか分からない人も多いと思います。

 競馬っていうものは、色んな楽しみ方があるんです。
 例えば、競馬場へ行ったら、色んな人種の人が熱狂しているんです。
 競馬新聞持って耳に赤鉛筆挟めて「いけー!させー!」って叫んでるおじさんや、シュッとしたジャケットのお兄さんがタブレット片手に何やら分析していたり、座布団くらいのハットをかぶったセレブのご婦人がダンディーなおじ様と並んで歩いていたり、幸せそうな家族が子供を連れて遊んでいたりとか。
 色んな人間模様が見れて、そして、それぞれに競馬の楽しみ方があるのです。
 僕が思う競馬の魅力についてお伝えします。
 この記事をみて、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。

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ギャンブルとしての側面

 大前提として競馬はギャンブルです。
 やり方を間違えると人生を狂わせる危険があるということは間違いありません。
 ただ、競馬というのは低資金でも楽しむことができるもので、そこも魅力のひとつではあります。
 馬券は100円から買えます。
 馬券には、単勝、複勝、ワイド、枠連、馬連、馬単、三連複、三連単という券種があって、ローリスクローリターンのものからハイリスクハイリターンのものまで様々ではありますが、どの馬券も100円から購入できます。
 儲けは少なくてもいいけど当たることを楽しみたいとか、そうそう当たらなくても良いけど宝くじを買う感覚で当たれば大儲けできるとか、楽しみ方を自分で選ぶことができます。
 使うお金も自分で調整できるわけです。
 その日のメインレースの1レースしか買わない人
とか、
 1レースの掛け金を500円までにする
とか決めて楽しんでいる人も多くいます。
 パチンコよりも、お金の使い方に対する選択肢は多いわけです。
 ただ、競馬の魅力として僕が伝えたいのはそこではありません。
 お金をかけるということは、「予想を真剣にする」ことへのスパイスであって、ギャンブル性が僕にとって最大の競馬の魅力というわけではないのです。

 競馬ファンの中には「ウマジョ」と呼ばれる人たちがいます。
 競馬好きの女の子のことです。
 ギャンブル好きではない人が何故競馬が好きなのか。
 そこに競馬の奥深さと魅力があるので、語っていきたいと思います。

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競馬はロマンってなに?

 3歳クラシックレースって聞いたことありますか?
 簡単にいうと、競馬の
   甲子園
みたいなものです。
 基本的にデビューした馬達は、3歳牡馬(オス馬)クラシックと呼ばれる
 皐月賞、日本ダービー、菊花賞
の三冠レースを目指すのです。
 この3レースについては、言い換えれば
  春の選抜、夏の甲子園、春の選抜
という様な感じで、生涯に1度、3歳馬しか走れないレースの最高峰であり、その中でも
  日本ダービー
を勝つことが、競馬関係者の悲願なのです。

 サラブレットは2歳になるとレースにデビューすることができます。
 JRAの中央競馬では、デビューしてから1回でも1着をとらなければ、ずっと未勝利戦というレースしか走れません。
 未勝利戦については、細かいルールもあるのですが、簡単に説明すると、3歳までしか出走権がありませんので、4歳になるまでに最低でも1勝していなければ次のステップに進めず引退となります。

 そして、3歳馬は、日本ダービーの翌週から古馬と呼ばれる4歳以上のサラブレット達と同じレースで出走することができるようになり、昨年のダービー馬と今年のダービー馬が有馬記念で激突!みたいなドラマチックなレースが行われます。
 去年の甲子園優勝校と今年の甲子園優勝校どっちが強い!?
 が実現するわけです。興奮しますよね?
 さらに、日本ダービーの翌週から、2歳新馬戦がスタートし、来年の日本ダービーを目指す新たなサラブレット達がデビューしてくるのです。
 活躍した競走馬は、引退後に種牡馬や繁殖牝馬となりますので、好きだったサラブレットの子供がデビューしていると、つい、応援したくなってしまうのです。
 「競馬の1年はダービーに始まりダービーに終わる」という言葉があります。
 競馬好きにとって、一年の締めくくりは「有馬記念」ではなく「日本ダービー」だったりします。
 ロマンがありますよね。

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サラブレットにはそれぞれの個性がある

 日本の中央競馬には
  東京、中山、新潟、福島、阪神、京都、中京、小倉、札幌、函館
と、10箇所の競馬場があり、毎週、2〜3会場で競馬開催があり、それぞれの競馬場で12レース行われています。
 ※ その他、地方競馬やばんえい競馬などで多数会場はありますが、今回は省略します。
 それぞれの会場でコース形態が違い、各競馬場にも個性があります。
 そして、レースによって距離や天気によって馬場状態が変わります。
 各競走馬には、適性という個性があり
  芝が得意、ダート(砂)が得意
  短距離が得意、長距離が得意
  右回りが得意、左回りが得意
  軽い馬場(乾燥した)が得意、重馬場(濡れて重くなった馬場)が得意
  東京競馬場が得意、中山競馬場が得意
とかです。
 また、脚質というものがあり、ざっくりと分けて
  最初から飛ばしてずっと先頭を走る「逃げ馬」
  逃げ馬に追従して最後の直線で先頭に躍り出る「先行」
  最初は中団付近でジッと脚を貯めて直線で先行勢を抜き去る「差し」
  最後方から馬群を追従して最後に一気にゴボウ抜く「追い込み」
の4種類があります。
 それぞれのサラブレットにはそれぞれ得意の脚質があり、それを加味してジョッキーが馬に指示を出して、うまく位置どりをとってレースを進めます。
 ただ、指示に従いやすい利口な馬もいれば、とにかく気性が荒く指示に従いにくい馬がいます。
 気性の良い馬は、安定していて予想しやすいのですが、気性の悪い馬は指示に従わなかったり、荒ぶってレース前に疲れ果ててしまうこともあります。
 しかし、気性が悪いけどその分爆発力がある様な馬は、これまでの戦績だけみると大したことがなくても、大レースでビックリする様な走りをして大穴を開けるなんてこともあるのです。
 そして、ジョッキーにも得意、不得意があったりします。
 おもしろいですよね。
 あのサラブレットの子供は、お母さんに似て適性距離はこうだとか、脚質はこうだとか、雨に強いとか弱いとか、そういうのがみられたりするとまた面白かったりもします。
 これが血統理論だったりしますが、少し難しい話になってきますので、それについてはまた。

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個性豊かなサラブレット達

 僕の好きな個性豊かなサラブレット達をご紹介します。

暴君〜ゴールドシップ

 ご覧の通りの荒馬です。
 僕が1番好きなサラブレットです。
 現在は引退して種牡馬になり、昨年から子供達がデビューしています。
 この馬は現役時代、とんでもないパワーとスタミナで数々の大レースを勝っている強い馬でした。
 が、何せ気性が悪く、買いにくい馬でも有名でした。
 非常に頭の良い馬で、その分、人を小馬鹿にした様な面もあって、背中に乗せたジョッキーを振り落としたりもしました。笑
 自分が走りたくない時は全く走らない(頑張らない)ため、単勝1倍台の人気を背負って盛大にトんだりします。
 また、近くにいる他馬を威嚇したり蹴りに行ったりする反面、同じ厩舎の馬で大好きな馬がいたり…。
 おもしろいですね。
 ただ、真剣に走ったときはそれは強かったため、そのヤンチャな性格も相まって人々から非常に愛されて人気のあった馬です。
 ※ 死ぬほど嫌いという人も多いとは思いますが…。
 愛称は「ゴルシ」とか「白いの」とか言われていました。
適性距離は長距離で、パワーが必要な阪神競馬場を最も得意としていました。
 インターネットで画像検索すると面白い画像がたくさん出てきますよ。
 この馬については、追って特集記事を書きたいなと思っています。

悲劇の疾風〜サイレンススズカ

 この馬は、レース中の骨折により安楽死措置となってこの世を去ったスーパーホースです。
 この馬は「逃げ」の馬なのですが、ものすごいスピードで後続と10馬身以上差をつけて逃げ、そして逃げ切る、という勝ち方をする馬でした。
 その派手なレースっぷりと強さで凄まじい人気を誇っていました。
 しかし、6連勝中で迎えた1998年天皇賞・秋(G1)で圧倒的1番人気を背負って出走し、いつもの快速で後続を20馬身は引き離して走っていた第4コーナーの手前で、急に失速して競走中止。
 重度の骨折が判明して予後不良となり安楽死となりました。
 人気絶頂のまま5歳でこの世を去ったのです。
 そのレースで背に乗っていたジョッキーは天才武豊。
 その後、関係者から「普通、レース中にあの骨折なら転倒する。でも背中のジョッキーを守るため最後まで転ばなかったのだと思う。」とのコメントが出ています。
 今でも僕の中の最高の逃げ馬です。
 レース実況の「沈黙の日曜日ぃぃい!!」は、あまりにも有名です。

イケメン〜トウカイテイオー

 なんでしょうね、いや、馬なんですけどね。
 ただ、なんかイケメンなんですよね。
 「かっこいい馬!」って感じじゃなくて、なんか、「イケメン」なんですよね。
 スラムダンクでいえば「流川」みたいな感じ?の馬です。
 そして、ちゃんと強いスーパーホースですし、ドラマもあります。
 この馬は1991年の「無敗のダービー馬」で、その後、有馬記念で故障して丸1年間の休養を余儀なくされたのですが、その1年後の有馬記念、丸一年故障で休養していた馬が来るわけがないと言われる中で見事優勝して伝説になった馬です。
 顔も、名前も、実績もカッコいい。流川ですね。

弱すぎて大人気〜ハルウララ

 この馬は、とにかく負け続けることで人気を博した競走馬です。
 高知の地方競馬で走っていた馬なのですが、戦績は113戦0勝という見事な負けっぷりです。
 ただ、この馬、毎回最下位ってわけじゃないんです。
 2着や3着にも結構入っているんです。
 それなら1勝ぐらい出来そうなものなんですが、まあ、勝たないのです。
 それで、一大ブームを巻き起こしハルウララの馬券が交通安全のお守りになったりもしました。「当たらない」という訳です。笑
 弱くて可愛い馬がウリでしたから、馬のお面「メンコ」もキティーちゃんのポイントが入った可愛いものとかを被らされていました。

 どうでしょうか、ここまで紹介した馬にはそれぞれ個性もドラマもありました。
 紹介したい馬はほかにも山ほどいます。
 最強馬ディープインパクト、皇帝シンボリルドルフ、怪物オルフェーブル、最高の人気馬オグリキャップ、走るの嫌いになっちゃったオークス馬メイショウマンボ。
 最近のスーパーホースではキタサンブラックやアーモンドアイでしょうか。
 こんなところにもロマンを感じます。

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競馬はロマンだ

 と、いうわけで、競馬の魅力がギャンブル性だけじゃないということは、少しは分かって頂けたでしょうか。
 競馬には、競走馬のドラマ、ジョッキーのドラマ、調教師のドラマ、生産者のドラマ、馬主のドラマなど、様々なドラマがあり、また受け継がれていくドラマもあるのです。
 競走馬の個性を知ると、その馬に愛着が湧き、その個性をレースに結びつけて予想する楽しさもあるのです。
 そして、馬券が当たると、お世話になった馬ということで、その馬に対する愛着が一層湧き、次も応援したくなり、その子供も応援したくなったりします。
 そんなロマン派の僕は、ロマンが予想に影響されすぎて、馬券は全然当たりませんがね。
 そういうのもまた競馬の魅力なんでしょう。
 競馬をギャンブルと捉えるも、スポーツと捉えるも、物語と捉えるも自由ななのです。
 それが競馬の魅力です。

 僕は、毎週、メインレースの内1レースしか買いません。
 購入金額はせいぜい2,000円程度です。
 でも、月曜日から、次の日曜日のレースの予想が始まり、ああだこうだ考えて、当日の若干2分間を楽しんでいます。
 月1万円程度の趣味なら健全だと思いませんか?
 臨時収入になることもありますしね。
 たまにですけどね。

 明日は3歳限定G1「NHKマイルカップ』です。

 

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