子供とお金の話

ブログ

子供お金の話です。

この
  子供とお金
という言葉の響きを受けて
  相反する物だな
と感じる大人は多いのではないでしょうか。
  真っ白な子供  
  真っ黒なお金

このイメージでしょうかね。

 しかし、実は、僕がこの記事で伝えたいことは、
  子供にはうんと無駄遣いをさせよう
ということなんです。

 これについては、拒否反応を示すお母さんたちも多いかもしれませんが、これは経済とか消費の話ではありません。
 あくまで教育に関する話ですので、興味のある方は読んでみてください。
 少しでも皆さんの参考になれればと思い書いています。

check1

多くの親がやってしまうお金の教え方

 子供は大抵、デパートやおもちゃ屋さんで無駄遣いを要求してきます。
 それは、ただ単に、このタイミングでここに陳列されているために子供の目に止まり、元々欲しかった訳でもないのに
  「このおもちゃ欲しい」「ガチャガチャやりたい」
と簡単に言ってくるものです。
 この様な時、親は
   もったいない、価値がない
という風に考えて、
   だめだよ、お金ないよ。
と言ってしまいがちじゃありませんかね。
 これは、親が、これまでの経験から
 この物には、それだけのお金を払う価値がない
 なぜなら、いくらか遊んだらすぐに飽きてしまうだろうから
 その分家計を圧迫するくらいなら、もっと子供にとって有用な別ことにお金を使いたい
 全ての要求に応えていたらキリがない

という思考が巡って、子供に
   そんなお金ないよ
と言ってしまうのでしょう。
 ただ、この考えは全く間違っているわけではなく、正解ではあると思います。
 ただ、教育の観点から言うと、
   最善じゃないのではないか
と思ってしまいます。
 まず、
   もったいない、価値がない
というのは、
   自分(親)にとって価値が感じられない
という思考状態です。
 なぜなら、前述したとおり、これまでの自分の経験や知識から、逆算して物事を考える力が大人にはあるからです。
 その、
   もったいない、価値がない
の理由を子供に伝わる様にひとつひとつ説明してあげられれば良いのですが、子供に理論的に説明するって非常に難しいことだと思います。
 経験も未来予測能力も乏しい子供ですから当然のことです。

check2

子供自身にお金を使わせよう

 子供には
   失敗させる勇気
をもって、子供自身にお金を使わせてみることをオススメします。
 親御さんの中には、何歳からお小遣いを渡そうかどうか迷っている人も多くいると思います。
 そんな人は
 子供にまとまったお金を渡してしまうと、見境なく下らないことにお金を使い込んですぐに無くなってしまうだろう
という感じでしょうか。
 では、お金の使い方っていつ覚えるのですか?

 僕は、幼少のころから、親に完全にお金の管理をされていて、お金を持たせてもらっていませんでした。
 親は、まさに昭和の親という感じの両親で、質素倹約を美徳として、贅沢は敵だというタイプの親でした。
 僕は、高校時代でもまともにアルバイトもさせてもらえず、常にお金がない状態でした。
 そのおかげで、就職し、給与収入を得る様になった時、お金の使い方を全く知らなかったために、それまでの人生で1番お金を持っていたにも関わらず、方々散財しまくって、親や友人に借金しなければ生活できない事態になってしまいました。
 そのお金の使い道も、高い服や装飾品など贅沢品やパチンコなどのギャンブルなどその先に何かを生み出す訳でもない、まさに捨てる様にお金を使っていました。
 まあ、僕は、その経験があって
   お金の使い方を知らないって怖いことなんだな
って気づけたのでまだ良かったのかもしれませんが、それでも遅いと思います。
 お金の使い方を覚えることは、早いに越したことはありません。
 子供の吸収力って物凄いです。スポンジの様にすぐに様々なことを吸収していきます。
 頭のハードディスクの容量が空きまくってますから、大人よりもグンッと早く物事を覚えます。
 子供をあなどっちゃいけません。
 子供に、
 これだけのお金をあなたに預けるから、自分で考えて使ってみなさい
と勇気をもってまとまったお金を渡してみたら面白いと思います。
 子供は、初めは失敗するでしょうが、自分自身が主体的に失敗を経験することで、親から事前にストップをかけられた時より何十倍も頭を使う様になり、成長していくものです。
 親としては、失敗した後に、助言をしてあげる程度が丁度良いと思います。
 そして、子供が
   もったいない
を学び知ったことで、そのあと、親に対して無駄遣いを要求してくる頻度が格段に少なくなります。 
 子供に大した理由も伝えずに、ただ、
   お金ないからだめよ
と言い続けていると、子供がどこかのタイミングで「もったいない」を知るまでの間、延々と無駄遣いを要求され続け、それを親がいなし続けるという負のルーティンが延々と続くことになります。

check3

親が子供にお金を持たせたくない理由

 それでも、子供にまとまったお金を渡すことや、お金の使い方を教えるということに少し抵抗感がありませんか?
 それは、大人が
   お金は汚いものだ
という意識があるからだと思います。
 金持ちなんかロクなもんじゃないとか、贅沢は敵だとか、金が人を狂わせるとか、皆んながそう言っているからとか、そういう意識が刷り込まれているからじゃないでしょうか。
 誰かの言葉で
   金は万能じゃないけど有能だ
という言葉があります。
 そうです。金は間違いなく「全て」ではありませんが、人生を豊かにするためには、有用な物は効果的に使えた方がいいに決まっています。
 酸いも甘いも、お金の使い方を覚えるということは、人生を豊かにすることに必ずつながります。
 
 日本の戦国時代の名軍士に、
   黒田 官兵衛
という人がいます。
 この人は、質素倹約を常としていたということでも有名な人物です。
 質素倹約とは、
   慎ましく生活して、贅沢せずに節約する
ということで、この質素倹約が黒田官兵衛の成功の秘訣の1つだと取り上げられています。
 その言葉だけピックアップすると
   節約することは正義
って聞こえるかもしれません。
 しかし、この人物は、ただただ老後の生活のためになんとなくお金を貯めていたわけではありません。
 戦国時代ですから、戦と隣り合わせの生活の中で、家を守るため、世の中の情勢を見極めつつ、お金の節約どころや方法を頭脳的に考えて、必要な運営費用はお金に変わるあらゆる事で代用し、資産を最前のタイミングで一気に投資するという、資産運用術に非常に長けていたから成功した人なのです。
 お金の使い方を知っていたからこそ、彼が歴史に名を残すほどに成功したのです。
 彼の資産運用術の素晴らしさについては、リンクを貼っておきますので、興味のある方は読んでみると面白いかもしれません。

消費税戦国時代だから見習いたい黒田官兵衛の倹約術 | 女性自身
「黒田官兵衛(1546~1604)は豊臣秀吉の軍師として、幾多の敵城を落とし、また大坂城などの築城の名手として有名です。また一面、たいへんな倹約家であり、その節約術は現代でも教わるものが多いんです」   と、話すのは歴史研究家で『黒田官兵衛のことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版社)の著者・津田大愚さん。官兵衛が...
まとめ

子供の主体性を殺さない様に

 子供に任せて見守るっていうことが、いかに不安で心配なのかということもとても理解できます。
 子供が失敗したり、悲しんだり、辛い思いをして欲しくないという気持ちは当然であり、できればそうならない様に未然に手助けしたいという気持ちは当然でしょう。
 しかし、その思いが強すぎて、全てのことを親が事前に決めて指示してしまうと、子供は生きる上で自分で考えるということができなくなります。
 人に指示されないと何も決められない人のできあがりです。
 そういう人はミスをしないかもしれません。辛いことも悲しいこともあまり訪れないかもしれません。
 でもそれって幸せですか。
 自分で考えて行動できることが、いかに人生を豊かにするかっていうことの方が子供に教えてあげるべきことなんじゃないかなと思います。
 そして、これからの時代、人が指示したとおりに動くだけの人手はAIで十分になり、その様な人材は不要になっていきます。
 子供たちの主体性こそ、将来、今の子供達が豊かに生活できるために最も必要なことだと僕は思います。
 お金を有用に使える人が増えて、日本の経済を豊かにすれば、今の世代の子供達が成長した時に、きっと豊かな社会になっているんだろうなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました