悩みの矛先の話

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 ある職場内での、とある問題について相談を受けた。

 念願かなって重要なポストに抜擢された彼女は、意気揚々とこれからの未来に期待を膨らませて仕事を邁進していたところだった。

 彼女は、社員300人規模の大手企業に勤める20代後半の女性で、昨年、同じ職場の男性職員と結婚して新婚。

 性格は明朗で、人当たりがよく、仕事にも一生懸命に取り組むタイプ。

 そんな公私共に充実したモチベーションが最大のタイミングで、これまでの頑張りが上層部の目に止まり、重要ポストに抜擢されたわけだ。

 

 さて、新たなスタートを切って数日、彼女には2人の上司がいるわけだが、それぞれの上司から同様の質問があったという。

  「子供の予定はどうなのかな」

 彼女に与えられたポストはデスクワークだけではない。

 外回りで走り回ったり、接客も担当する体力も精神力も使うストレスの多い業務だ。

 当然、そのポストでの仕事を完全にこなすことは、妊婦にとっては酷なことなのだ。

 優秀な人材を集めたいポストに成績の良い彼女を入れ込むことは、会社の上層部としては至極当然のことなのだが、チーム内のメンバーとしては、それだけの重要ポストである以上、1人1人のパフォーマンスが生産性に直結する。

 人員もギリギリの人数でしか配置されない以上、チーム内のメンバーが彼女の離脱について気にかけることは当然だと思う。

 彼女は

   仕事は一生懸命頑張って充実させたい

と思っているが

   幸せな家庭を築きたい 

とも思っている。

 それは当然のことだ。

 彼女には彼女の人生の重要なベクトルがいくつかあって、それぞれを大事にするべきだし、人から否定される様なものではない。

 で、彼女は

    子供は欲しいと思っています

とまあ、答えたわけだ。

 すると、上司らは同様に

    そうか、まあ、おめでたいことだからね

    引目に感じることはないよ

    代わりはいくらでもいるから

    ただ、タイミングは意識してもらいたいな

という感じだったそうだ。

 ここで、彼女の心が揺れたそうです。

    私は期待されていない?

 彼女は、その言葉で悶々と悩み始めたそうです。

 それから、なんとなく上司との関係がギクシャクする様になり、うまく連携がとれずにパフォーマンスもなかなか上がらない状態になってしまったそうだ。

 新たなポストについて約1ヶ月が経過したころです。

 そんな時、連絡があり

    上司との関係で悩んでいる

    モチベーションが上がらない

が、彼女の口から出た悩みです。 

 どうでしょうか。まあ、職場環境において女性の悩みとして珍しい事例でもないのかもしれません。

 月並みな悩みかもしれませんが、解決せずに長い時間放置していれば、悶々と落ち込んだ状態で本人の生産性があがらず、結果、チーム、会社に影響を与え、様々な方面にデメリットを巻き散らしてしまうかもしれません。

 それで、この悩みをどの様に解決してあげられるのか、自分なりに深掘ってみました。

 まず、彼女は何に対して悩んでいるのでしょうか。

   ・ 上司が私に期待していない

   ・ 仲間意識をもってくれない

   ・ 私のモチベーションに適った態度をとってくれない

   ・ 女性を煙たがっている

 こんなところでしょうか。

  では、彼女はどうしたいのでしょう。

   ・ 私のやる気と能力を評価して欲しい

   ・ どんな境遇でも受け入れるから一緒に頑張ろうと言って欲しい

   ・ 女性職員の悩みを理解して欲しい

 ですかね。

  書き出すと少しだけ見えてきました。

  悩みの原因、悩みの主体が全て

    相手

 になっています。

  相手にこうして欲しい。

  相手がこうしてくれれば私は、、、。

  

 確かに、上司たちがもう少し相手の気持ちを思いやる言葉や態度でいてくれていたら、おそらく、彼女の悩みは生まれなかったかもしれません。

 しかし、状況は進んでしまった訳ですから、今更どうしようもないことです。

  じゃあどうするか

 そして、この「どうするか」という言葉が向く先は

    自分

であり、これが重要なのです。

 どうしてもらいたいのか?ではありません。

 相手を変えることはほぼ不可能です。

 相手が変わるのは、自分が変わった先にあることが大半です。

 直ちに変えられるのは自分です。

 僕は

  「世の中で自分の思い通りにならないことなんてない。ただ、他人が自分の思い通りに動いてくれないだけ。」

だと思います。

 じゃあ、具体的に自分がどうすれば良いのかを深掘ってみましょう。

 まず大事なのは、彼女の「目的」を明確にすることだと思います。

 自分の職場での「目的」にフォーカスすると、自然と何事に対しても主体が「自分」になります。

 例えば、

  「私の仕事の目的は、職場で成果をあげて良いものを世の中に発信して、人々に喜んでもらうこと」

が目的だったとします。

 では、例題の様な彼女と上司らとの関係性に置き換えて考えてみましょう。

 彼女の目的では、職場での成果を社会貢献に結び付けなければならない訳ですから、

   チーム内の生産性を高めるために人間関係を円滑にして全体のモチベーションを高く維持する必要がある

ということになります。

 じゃあ、具体的に彼女はどうすれば良いのか

   ・ 自分の生産性を落とさずに上司の信頼を得る

   ・ チームのモチベーションが下がらない様に明るく元気に振る舞う

   ・ 自分が離脱した時にチームの生産性を落とさないためのプランニングをあらかじめ確立しておく   

という様に、すべての行動の主体が自分になり、ポジティブな事項ばかりになります。

 目的を明確化したことによって、自分がどうすれば良いのかもまた明確になったと思います。

 どんな悩みについても、自分の「目的」を明確にすることによって、主体的に考えられるようになり、「じゃあ自分はどうするのか」が見えてきます。

 この考え方の仕組みを知っているだけで、職場の人間関係が格段に違ってきます。

 人の悩みの全ては「人間関係」と言われているくらいですから、職場で人に対してイラっとすることはあります。

 しかし、この思考の仕組みを知っていれば、そのイライラを消化するスピードが格段に早くなるのです。

 人を変えることはほぼ無理です。

 人が変わろうとするときは、自分で「変わろう」と思ったときだけです。

 このように、目的の明確化ができれば、自分の生産性を落とすことなく、ポジティブな思考を維持できるのではないかなという結論になりました。

悩み

客観視化(何に悩んでいるのか)

目的の明確化(主体化)

行動化(じゃあどうするのか)

 このような思考の仕組みを作れば、大抵のことは乗り越えられると思います。

 そして、この考え方は色々な場面で応用できるのでオススメです。

 

 ってな感じで、彼女には噛み砕いてアドバイスしてみようと思います。

 どうでしょうかね?

 

 

   

 

 

 

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