取得しようとした資格試験がお流れになった話

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僕は、今年の3月15日に「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種」の資格検定を受ける予定でした。
 なんでメンタルヘルスマネジメントかっていうと、僕はもう今の会社で15年以上働いているので、この検定が就職するのに役立つとか、業務に直結しているとか特段そういう訳ではなく、ただ、ある時、メンタルヘルスマネジメントが職場環境に極めて重要だなと感じたため、専門的知識を得て説得力を増すため勉強しようと思い、勉強するなら折角だから資格試験を受けようと思った訳です。
 「検定合格」という目標があった方が取り組みやすいと思ったからです。
 自分にとって、始めて「資格」を取得するチャンスでもありました。
 しかし、今回、コロナの影響で「検定が中止」となりました。

 僕は、資格試験の受験料6,600円を支払って受験を申し込み、昨年12月ころから約3,000円で自費購入したテキストを読み始めました。
 テキストは、公的資格のテキストだけあってぶ厚く、内容ももちろん「教科書」です。
 テキストの初めの方は、メンタルヘルスマネジメントを学ぶ背景だったり、各法令、条例、規則などの説明が淡々と書いてあり、始めて聞く言葉も多く、テキストの10分の1を読むのにかなりの時間を費やしました。
 しかし、各論に入ると、人の心理のことや、障害をもつ人への対応とか、身体の健康と心の健康との関係とか、管理者の役割とか非常に参考になる内容ばかりで、「これは面白いな」と感じ、そこからはスラスラ読むことができました。
 そして、丁度、テキストを読み終えて、「来週遂に試験!」だというタイミングで、大阪商工会議所の職員から電話があり、「資格試験はコロナの影響で中止となりました」と告げられた訳です。
 流石に、試験に合わせて身体を作っていた(?)僕は、ガッカリしました。
 電話をくれた商工会議所の職員さんに「うわぁ、ショックですぅ〜。」ってつい言っちゃいましたからね。笑
 で、資格検定はお流れとなってしまった訳です。

なんでメンタルヘルスマネジメントだったのか

 ある日、会社から、「職員のメンタルヘルスをサポートするという役割」を与えられたことがきっかけでした。
 セクトの本来業務とは別に、会社全体の職場環境改善に関わる役割です。
 そして、その時、実際にある同僚が職場の人間関係で悩みメンタルがやられていて、自分に何が出来るのかと問題を抱えていた時だったので、知識を増やさなければと考え、思いついたのが「資格」をとってみようということでした。
 人がメンタルをやられる時は、大抵「人間関係」の問題です。
 人間関係の悪さが職場の生産性を著しく下げ、結果、社会への発信力を低下させ、いては人々の暮らしに影響すると僕は思います。
 それで、悩む人のメンタルマネジメントができれば、「人々の生活を豊かにしたい」という僕の目的とも一致しますので職場環境を良くするための影響力が欲しいと思った訳です。

テキストの内容は面白かった

 前述のとおり、テキストには、難しい法律や規則など、背景書かれていますが、この背景を知ることで、メンタルヘルスマネジメントの「必要性」を強く感じることができます。
 そして、人の心理というものを科学的に説明してくれたり、発達障害をもつ人の特徴や接し方、活かし方が書かれていたり、良質な睡眠をとるためのストレッチの方法までも書いてあり、とても興味深いものでした。
 ほとんどが、明日から直ぐに実践できる内容であったり、どんな職場でも生かすことのできる内容であり、自分にとってかなり有用なものとなりました。
 また、メンタルヘルスと少し離れても、テキストの知識については、仕事や社会生活においての人との接し方の参考になる様な内容も多く、知って得することばかりでした。

管理監督者は知っておくべき

 ある一定の人数を抱えている組織の重役の方々は、プレーヤーの1人が精神的に病んでしまった時、
 自分で立ち直るしか方法はない、会社として出来ることは少ない
と考えている人が未だに多いと思います。
 自己責任であると言われれば、確かにそうなのかもしれませんが、放置していても生産性は決して上がることはありません。
 一定の人数を抱える組織は、その目的を達成させるために、生産性を高く維持させなければなりませんから、そのプレーヤーのパフォーマンスを最大限に発揮させることが管理監督者の重要な役割でもあると思います。
 メンタルがやられてしまっている人がチーム内にいると、チーム全体にも悪影響を与えてしまいます。
 ですから、良好な職場環境の構築だったり、メンタルが落ち込んでしまったプレーヤーに対する正しい対応や、離脱した者が復帰する時の支援など、メンタルヘルスマネジメントにかかる仕組みを作っておく必要があり、また、重要視することが必要だと思います。 
 とまあ、今回、勉強しお陰で、何故、病んでいる同僚を助けなければならないのかっていうことに対しても理論的に考えることができるようになったかなと思います。

試験が無くなって勉強が無駄になったのか?

 試験は受けられなかったですが、今回、学んだことによりスキルが上がったことは間違いないと思っています。
 学んだことは、仕事や生活に具体的に活かせる内容でしたし、僕はとても満足しています。
 好きな本を人に勧める時みたいに、「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種」の公式テキストを人に薦めてしまうこともあるくらいです。笑
 ※ 僕は別に大阪商工会議所などの回し者ではありません。
 資格取得は、モチベーションを保つためには有用だけど、そこが「目的」ではありません。
 今回、試験が中止になったことは残念でしたが、勉強したことに後悔はしていませんし、今後、学んだ事を沢山発信していきたいと思っています。
 
 中止の連絡を受けて、ガッカリしていた時に「でも、試験が中止になったことって、そんなに自分にとってマイナスなのか?」って考えてみて、「うん、そんなことない。」って思い自分を納得させた時の話でした。

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